画面が真っ暗で起動できなくなったiPhone6の基板修理

今回はiPhone6の起動不良の修理でした。

何も前兆がないつものように使おうと思ったら電源が入らなくなってしまったそうです。

修理工程は簡単な動作確認から始めます。

基本的なことやネットで調べたことをご自身で行われていることがほとんどですが、

修理店でもまずは基本的な動作確認を行います。

1、電源ボタンを長押し

反応なし

2、強制再起動(機種によってやり方が変わります。)

反応なし

3、充電器を差し込む

反応なし

簡単で誰でも行うことですがこれらのことは必ず行っています。

この中で電池のマークが出て何時間充電しても起動しない場合はバッテリー劣化の可能性があります。

充電器をさした時だけリンゴマーク点滅(リンゴループ)

・基板ショートの可能性あり。

・バッテリーを外した状態で充電器を挿すとリンゴの点滅になるのでバッテリーからの電気を完全に認識しない場合は

バッテリー交換で直ることがあります。

充電器を挿していない状態でのリンゴ点滅(リンゴループ)

・ソフトウェアの障害

アップデート失敗

容量オーバー

何かしらのシステム障害

本体の寿命

この場合はバッテリー正常、ディスプレイ正常なのでソフトウェアやシステもエラー、基板ショートが考えられます。

今回の場合は一通りの作業でまったく反応なしで画面には何も表示されない状態なのでこの時点で

基板故障の可能性が高くなります。

充電ができなくなってからバッテリ残量が0%になった場合、電池のマークだけは出ますが、

そこから長期放置するとバッテリーからと充電器からの電気が得られず真っ暗で反応がなくなります。

ただこの場合充電ができなくなるというのをご自身で確認ができていることが多いので、

ご申告で充電ができなくなってから放置してたら電源が入らなくなってしまったとなるため

この場合は充電コネクタ交換となります。

電源確認の後は分解をしてバッテリーを仮付します。

基板とディスプレイに問題がなければ起動ができますが今回は起動しませんでした。

充電ができないだけならここで起動ができ、起動後に充電器をさして充電ができるかを確認します。

基板、ディスプレイ、バッテリーの3っつが正常なら起動ができます。

真っ暗で反応がない場合はこの3っつのどれかになるので今回は基板故障の判断となりました。

基板修理の前にも電圧などで確認をしてショート痕を探していきます。

今回もコンデンサショートでこちらの交換で復帰することができました。

電子顕微鏡で作業をしていきます。

原因のあったものを交換して修理完了です。

データが入っているSSDなどがショートや故障をしていなければデータはそのままで復帰できます。

データ救出目的での基板修理はお気軽にご相談ください。