修理時の耐水性能と耐水テープ交換のご説明

修理後の耐水について

iPhone7以降に発売された機種には耐水の性能があります。

雨に濡れたり少し水がかかっても大丈夫ですが完全防水ではないので水濡れに対しては注意が必要です。

機種によって耐水の規格が異なるため耐水性能や規格などはメーカーホームページで確認するのが確実です。

耐水性能についてメーカーホームページはこちら

メーカーホームページにもありますがやってはいけないことで分解をしてはいけないとあります。

修理では分解をしないといけないため分解をすると耐水性能はなくなるものとお考えください。

耐水性能は永続的に維持されるものではなく通常使用によって耐水性能が低下する可能性もあるため分解をしていなくても水濡れには注意が必要です。

修理時の耐水パッキン交換について

修理で分解をするには画面を取り外す作業があります。

画面は耐水パッキン(シール)で本体に貼り付けられており画面を外すと耐水パッキンは損傷してしまいます。

耐水パッキンは交換しなくても動作や操作に影響しないため交換するかしないかはお客様にお選びいただいております。(パッキン別売り)

先にご説明した通り一度分解をすると耐水性能は無くなってしまうためパッキンを交換しても耐水性能を維持できるわけではありません。

パッキンを交換したあとに水の中に入れて水が入るか入らないかのテストができないためパッキンを交換しても耐水性能があるかは分かりません。

パッキンを交換する意味は万が一水に濡れた時に交換しないよりは交換した方が効果が出るためです。

パッキンを交換しなかった場合は雨などの少しの水でも濡れないようにご注意ください。

修理時の液晶パネル耐水パッキンのご説明(iPhone8)

iPhone8のバッテリー交換を事例に耐水パッキンとバッテリー交換についてご説明させていただきます。

iPhone8のバッテリー交換のご依頼です。

iPhone8は耐水性能があるタイプです。

バッテリー交換をするには画面を取り外します。

画面を半開きにした状態ですが画面の上と下に白いテープが見えると思いますがこの白いものが耐水テープです。黒い画面は黒色をしています。

白画面の場合は画面上下の部分が白色で側面の部分は黒色になっています。

白い部分の耐水テープですが画面を開けた時点で再利用はできません。

経年劣化により変色も見られるので分解をする前から耐水性能が低下していた可能性もあります。

画面上の部分も伸びて剥がれています。

両面テープのような構造で画面と本体を貼り付けていますがどちらにも張り付いていない場合は粘着力が落ちれいた可能性があります。

側面の部分は上下の部分と材質が異なりネバネバした感じで画像のように伸びてしまいます。

そのため一度画面を取り外すと耐水パッキンの効果はなくなり再利用はできません。

こちらの場合は粘着力が弱くなりキレイに剥がれてしまいました。

粘着力が残っている場合は画面に張り付いたままになります。

画面を取り外してバッテリーを交換します。

本体の周りに少し黒い部分がありますがこちらは耐水テープの残りカスです。

耐水テープ交換のご依頼を頂いているため画面と本体の残りカスを取り除き新しい耐水パッキンを貼り付けます。

こちらが新しい耐水パッキンです。

周りの黒い部分がパッキンで青い部分は位置合わせの台紙になっています。

青い台紙を順番に剥がして本体に合わせます。

シール部分を本体に押し当てて貼り付けます。

位置合わせができたら青い台紙を剥がします。

シール部分の青い台紙を剥がすと本体に耐水シールが張り付いています。

耐水シールは古いシールを剥がす作業と貼り付ける作業で少し手間がかかります。

交換しないお店もあるので当店では有料になりますが別売りでご対応しています。

バッテリー動作確認後に画面を貼り付けたらバッテリー交換完了です。

耐水性能と耐水パッキンまとめ

修理を行う際は画面を取り外す作業があるため画面の耐水パッキンが再利用できなくなります。

分解をすると耐水性能はなくなるため修理後は水濡れに注意しなくてはいけません。

万が一の水濡れのために耐水パッキンを交換しておいたほうがいいですが交換しなくても動作や操作に影響はないので費用を抑えるには交換しなくても問題ありません。

ただ交換しなかった場合は雨や少しの水でも本体が濡れないように注意が必要です。

交換した場合でも水濡れには注意しなくてはいけませんが交換した分だけ効果が見込めます。

ご不明点やご質問などありましたら受付時にご相談ください。