突然画面が真っ暗でディスプレイが表示されなくなって操作ができないiPhone 11 Pro

今回のお問い合わせは使用していたら画面が真っ暗で何も表示されなくなってしまったというものでした。

画面は真っ暗ですが通知音やバイブの振動が確認できていたので内部で起動できている状態でした。

持ち込まれた時の状態です。

お電話でお聞きした通り画面が真っ暗で何も表示されていませんが、バイブの振動などが確認できる状態でした。

画面下を上にスワイプすると振動があったので真っ暗な状態ですがタッチ操作の反応はありました。

真っ暗でもタッチ操作ができる場合があるのでこのような場合でも起動が確認できたら誤操作にご注意ください。

画面を外して分解をすると水没判定シールが赤くなり、水分もまだ残っている状態でした。

受付時に落としたり、水濡れなどあったかご確認しましたが、水濡れのご記憶はなかったそうです。

あとで確認したところ一週間前ぐらいにお風呂場に持ち込んでそこから調子が悪くなっていったそうなので、今回の原因は一週間前の水濡れが原因でした。

本体内部に水が侵入すると水分の逃げ場がなく、乾きにくくなります。

水分が入ったと思ってすぐに使用してしまうと後から壊れてしまうことがあります。

通常白色のシールが水に濡れると赤くなります。

このシールが赤くなっている時は水が侵入した証拠です。

画面が全く映らないブラックアウトでのご依頼でしたが、本体内部に水が確認できたので、まずは水の乾燥となりました。

だいぶお日にちが経過しているのでそれほど水はありませんが、湿気なども残ってはいけないので入念に乾燥作業をします。

カメラ周りも水が乾いた後があるため、全体が水につかったような状態になっていました。

動作確認で画面だけの交換で直ればいいのですが、基板故障やカメラ故障などがある可能性もあります。

乾燥後にまず画面を仮付けして動作確認をします。

電源を入れてリンゴマークが出て起動までできました。

お客様はデータが取れるところまででも大丈夫というご確認もさせていただいていたので、起動ができて安心しました。

動作確認では、FACE ID が認識しない症状がありましたが、データ優先ということを確認していたのでそのまま組み上げて修理完了となりました。

FACE ID も真っ暗になる前から調子が悪くなっていて反応がなかったようです。

水の侵入時からいろいろと不具合が出ていたようです。

画面がiPhoneは使用できません。になっていますが、これは真っ暗な状態でパスコードの打ち間違えが発生したからです。

真っ暗な状態でも画面を触っていると知らない間に間違ったパスコードを打ち込んでしまうときがあります。

今回は1分後に打ち込める状態でしたので1分後に打ち込んで通常通り使えるようになりました。

今回は水濡れが原因のブラックアウトでした。

iPhone7以降の機種は、耐水の性能がありますが、長く使用していると内部のパッキンが劣化して水が侵入してしまうことがあります。

お風呂場などは湿気や温度が高いてめ、ゴムパッキンは柔らかくなり耐水性能が落ちますのでお風呂場などにはお持ち込まないほうが安全です。

水に濡れてしまって調子が悪い場合はお早めの対処が必要です。

調子が悪くなった時はお気軽にご相談ください。