iPad Pro 11インチ第3世代の充電ができなくなった症状でした。
バッテリーの残量もなくなって起動ができなくなっていました。
大切なデータが入っているのでデータを消さないように修理をしたいというご希望がありました。
iPhoneもiPadも部品交換だけではデータが消えたり変化することはありません。
今回の症状は充電ができない症状ですが考えられるのが本体にある充電コネクタ故障です。
充電コネクタの交換だけならデータは消えません。
iPadの場合充電ができない時は充電コネクタ故障のほか基板故障も多くあります。
基板にICチップがたくさんあるので簡単に直る箇所と直らない箇所の時もあります。
基板故障の場合は直ればデータはそのままですが直らないとデータを取り出せる可能性がかなり低くなります。
壊れている可能性と直る可能性などをご説明してからご依頼となりました。
本体外部から見たときにコネクタのショートや破損が見られたので充電コネクタ交換から試してみました。
Pro 11インチの充電コネクタはタイプCコネクタです。
タイプCコネクタを取り出すとショートや端子の破損が確認できました。
カメラで拡大しました。
タイプCコネクタでよくある先端の削れと黒くショートしている箇所と青カビが出ているので水分の付着もあったように見えます。
新しいタイプCコネクタと並べて見ると違いがよくわかります。
新しい充電コネクタを取り付けて充電ができるようになりました。
充電後無事に起動してデータはそのままで復帰しました。
充電コネクタ交換の時はデータはそのまま復帰できますがこういった状態でアップデートなどをするとアップデート途中でエラーになることがあります。
エラーだけなら変化はありませんが失敗をするとリカバリーモードになったりしてデータの復帰ができなくなることがあります。
充電コネクタ破損が確認できたら早めに修理をご検討ください。