今回の修理事例は、iPhone8プラスの水没です。
iPhone7以降は、耐水の機能がありますが、水が本体に入りにくいようになっているだけで、本体に水が入ると壊れてしまいます。
ゴムパッキンが劣化したり、落としたりして本体に歪みが出て隙間があるとそこから水が侵入してしまいます。
耐水機能があっても油断は禁物です。

水没した時に中に本体の中に水があるかないかは、外部から確認ができませんが、侵入した水の量が多いときは、インカメラやアウトカメラが水滴で曇っているときがあります。
こちらを確認して水滴があるときは、水が確実に侵入しています。
すぐに電源を落としましょう。

かなりの量の水が侵入しているため、液晶も水のあとがあります。
電源が入ったままだったので液晶の状態も確認ができました。

すぐに分解をして水分を拭き取ってから乾燥をします。

液晶のICチップボックスのところが少し黒く変色しています。

四つ並んだ金色の部分は、イヤースピーカーの接点ですが、こちらも電気ショートを起こした可能性があります。
本体内部を時間をかけて乾燥させて、乾燥後にでる汚れをクリーニングしてから部品交換をして動作確認をします。
今回は、液晶パネル以外に問題はなかったので、液晶パネルを交換しました。

今回は液晶交換だけで直りましたが、水が濡れると色々な箇所が壊れてしまうことがあります。

水濡れ後に不具合や故障が出るときもあるので、水濡れ後は、データのバックアップをこまめに取ることをおすすめしています。
水に濡れたら電源をすぐに落としてなるべく修理店で見てもらった方が復帰できる確率が上がります。
耐水機能がある機種も水濡れにはご注意ください。
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